Works

ここでは今までの活動記録や製作資料、図面などを紹介します!

Introduction

----活動年表----

 2020年度、小山高専で開催された「工稜祭」にてローラーコースターの活動が始まりました。続いて次年度も制作を行ないましたが、工稜祭側から乗車許可が出され> ず、一般の方々を乗せることはできませんでした。

 そして2022年度、三度目となる工稜祭で製作したコースター「Eagle」でついに一般人を対象とした有人運行が実現し ました。その成果は素晴らしく、2日間の運行で180人以上もの方を乗せることができました。ご来場いただいた方々からはもちろん、学校側の教員の方々からも多くの賞賛の声が寄せ> られ、大好評で工稜祭は幕を閉じました。

 規模は年々拡大し、2020年度の総予算が約7万円なのに対し2022年度の予算は60万円を超え、工稜祭2022では栃木県の地方新聞 「下野新聞」からの取材があり、新聞への掲載が実現しました。
 さらには、2022年度製作の「Eagle」では小山高専の教授などから、保存や工稜祭以後の活動ができないかと の話が提案されました。検討された結果、私有地を貸してくださる心優しい方の協力が得られ、作品の保存が可能になり、後の円滑な活動の実施ができました。
 加え、小山> 高専OBの方等が運営する企業などから協賛の話がかかり、小山市内でのイベント「おやまいち」への参加が決定しました。

2020's Work

プロジェクト発足最初の年で、クラス企画として工稜祭での活動を開始しました。10月に入ってから設計を始めたため、強度計算や予算算出、その他多数の業務が不十分の状態で製作が始まりました。設計に使う 3DCADソフトの操作や日程の組み立て、搬入した物資の保管場所、工具の使用許可に使用方法、安全対策など、至らない点はとても多くありました。

左の画像は3DCADソフトの「SketchUp」で作成したものです。
レールには1×4材を使用し、カートは合板とローラーには百均で購入したものを使用しています。以上の説明から分かる通り強度面にかなりの不安があり、工稜祭側の安全管理委員からは降り場から二つ目のカーブからの乗車しか許可されませんでした。それに加え、準備に時間がかかり過ぎてしまい数時間の運営しか実現できませんでした。以降、強度は最重要事項の一つとなり、入念な準備を行った上での運営を実現するべく、「人を乗せる」という目標が強く意識されるようになりました。

上の画像は3DCADソフトの「SketchUp」で作成したものです。
レールには1×4材を使用し、カートは合板とローラーには百均で購入したものを使用しています。以上の説明から分かる通り強度面にかなりの不安があり、工稜祭側の安全管理委員からは降り場から二つ目のカーブからの乗車しか許可されませんでした。それに加え、準備に時間がかかり過ぎてしまい数時間の運営しか実現できませんでした。以降、強度は最重要事項の一つとなり、入念な準備を行った上での運営を実現するべく、「人を乗せる」という目標が強く意識されるようになりました。

2021's Work - Alps

翌年の2021年からは有志企画として昨年の活動を引き継ぎました。メンバーのほとんどは前年から参加している人でしたが、昨年のコースターを見て興味を持った学生が徐々に集まり、少数でより実践力の高いチームができあがりました。加え、クオリティの進化は目覚ましく、レールにPVCパイプを採用し、カートの土台は鋼材を使いアーク溶接にて製作をしました。

けれど、鋼材の使用,PVCレールの採用は新たな試みのため、その多くで苦戦を強いられることとなりました。特に、カートの溶接、レール用のPVCパイプの加工では失敗することも多く、製作に想定以上の時間を費やしました。また、 CADソフトの乗り換えもしたため、この習得にも時間がかかりました。

設計も夏休み前から始め、夏休み中に製作を開始できました。休暇を少し越えてしまいましたが、無事に台とレール、カートの作成は終わり、学園祭が開催される10月に乗り場及び降り場の製作をしました。

休暇中の製作は3人のみで、10月の活動にて他のメンバーが製作に加わりました。この点ではメンバーの作業負担が偏ってしまい、製作に深く関わりたかった人たちのニーズにも答えることができなかったため、翌年からは更に少人数としました。

左の画像は2021年の製作したレールとカートの完成系3Dモデルです。昨年からCADソフトを変え有料である Autodeskの「Fusion 360」にて設計を行いました。

PVCレールでの製作が初めてだったため、カーブを無くすことでレール製作時に二次元的な曲がりのみの実装にすることで製作コストを抑えました。また、来年以降の製作のためにノウハウを蓄積する目的もありました。

乗り場までカートを手で押し上げる必要があり、停止はPVCパイプにスポンジを貼り付けて摩擦による減速を利用して実現しました。

上の画像は2021年の製作したレールとカートの完成系3Dモデルです。昨年からCADソフトを変え有料である Autodeskの「Fusion 360」にて設計を行いました。

PVCレールでの製作が初めてだったため、カーブを無くすことでレール製作時に二次元的な曲がりのみの実装にすることで製作コストを抑えました。また、来年以降の製作のためにノウハウを蓄積する目的もありました。

乗り場までカートを手で押し上げる必要があり、停止はPVCパイプにスポンジを貼り付けて摩擦による減速を利用して実現しました。

左の画像はAlpsに実装したカートの完成系モデルです。

上の画像はAlpsに実装したカートの完成系モデルです。

以下は製作のスナップショットと記念写真です。

2022's Work - Eagle

2022年の活動は3年間の集大成となる出来に仕上がりました。昨年のメンバーは20人ほどでしたが、今年度は6人と少数精鋭で活動し、夏期休暇の時間ほぼ全てを費やせ、数万円にのぼる費用を負担できる人だけを正規メンバーに迎えました。

もちろん、参加メンバーの各ご家族や学校のクラスメイトなど、作業の手伝いや物資の運搬などを手伝っていただいた方々はたくさん居ます。そのような心優しい人たちの助力もあり今回の製作は大成功となることができました。また、企業からの支援も手厚く、規格工業様にはボルトナットの提供を、小山鋼材様には鋼材の購入及び提供を、小山高専のOBの方々には構造や製作予定の組み立てのアドバイスをいただきました。

「Eagle」の設計は5月から始まり、設計初期段階から環状型・ウィンチでの巻き上げ機構の実装は決まっていました。この時点で昨年から大きく進化し、高難易度なものを作ることが計画されていました。設計を進める中でカーブにおけるカントの実装や、三次元的旋回に対応するためのカートの考案など、構造の検討にはかなりの時間を費やしました。

夏休みの製作は昨年の三倍以上の期間にわたって合宿製作を行いました。しかし、規模や新規計画の遂行などで休暇期間中に完成させることができず、完全な状態での走行が確認できたのは工稜祭一週間前でした。

度重なるトラブルを乗り越え、ついに工稜祭当日の午後有人での運行が達成されました。工稜祭2日目では後輪が歪むトラブルがあったものの、午後には運行を再開でき、二日間で合計180人以上もの方々にご乗車いただきました。





以下の画像はCADソフトのスクリーンショットで、その他の写真は製作中のスナップショットや記念写真です。